土壌汚染調査の流れ
土壌汚染調査の流れは、
・「土壌汚染が存在する可能性について」調査する資料等調査
・「土壌汚染の有無を確認する」概況調査
・「土壌汚染の範囲を確認する」詳細調査
となります。
調査の流れは、調査対象地ごとに異なりますので、調査対象地に適した調査をご提案いたします。
土壌汚染調査の流れ
資料等調査
当社における資料等調査は、現地調査・所有者へのヒアリング調査・住宅地図等による土地利用履歴調査・登記簿謄本等による土地所有者遍歴調査・自治体の公開情報による行政資料調査を基に調査をすすめます。
対象地及び周辺における土地の利用履歴、現在における利用状況から土壌汚染の可能性があるか、「定性的」に判断するのが資料等調査です。
概況調査
概況調査は、表層部の土壌汚染を対象とした調査で土壌汚染の有無を確認します。調査対象となる物質は、土壌汚染対策法に定める第一種特定有害物質(揮発性有機化合物)、第二種特定有害物質(重金属等)、第三種特定有害物質(農薬等)となり、調査方法としては以下の2とおりとなります。
●土壌ガス調査・・・揮発性有機化合物を対象とした調査(ベンゼン、テトラクロロエチレン等)
●表層土壌調査・・・重金属等、農薬等を対象とした調査(水銀、鉛、六価クロム等)
土壌ガス調査
直径約20㎜、深さ0.8~1.0mの調査孔を削孔し、深さ0.8~1.0m付近の土中の空気(土壌ガス)を採取します。
土壌ガス分析項目(揮発性有機化合物:第一種特定有害物質)
分析項目(11項目)
四塩化炭素、1,2-ジクロロエタン、1,1-ジクロロエチレン、シス-1,2-ジクロロエチレン、ジクロロメタン、1,3-ジクロロプロペン、テトラクロロエチレン、1,1,1-トリクロロエタン、1,1,2-トリクロロエタン、トリクロロエチレン、ベンゼン
土壌ガス採取イメージ
削孔状況
土壌ガス状況
表層土壌調査
コンクリートやアスファルト等の被覆部を除去後、地表面から深さ50㎝の土壌(表層土壌)を採取します。
土壌分析項目(重金属等:第二種特定有害物質、農薬等:第三種特定有害物質)
分析項目(15項目)
カドミウム、六価クロム、シアン、総水銀、アルキル水銀、セレン、鉛、砒素、ふっ素、ほう素、シマジン、チウラム、チオベンカルブ、有機りん、PCB
表層土壌採取イメージ
被覆部除去状況
土壌採取状況
詳細調査
詳細調査は、表層土壌調査で有害物質が基準値を超過して検出された場合に行われます。調査対象物質は、表層土壌調査で汚染が確認された物質となります。調査の目的は、「土壌汚染の範囲を確定すること」になります。
詳細調査の結果に基づき、その後の対策工事のプランを設計します。
ボーリング状況
ボーリングコア状況
狭小部でのボーリング調査
弊社では、小型のボーリングマシンを所有しているため、建屋内及び狭小部での施工も可能です。そのため、現在稼働中の工場等においても調査を実施することが可能となります。
狭小部での施工状況
稼働中工場での施工状況